ふえ〜ん

ひさしぶりの友だちと会うたびに、相手のリズムがわからなくなっている。というか、自分のリズムがあまりにも夫と一緒にいるときのそれになりすぎていて、もういまさら他のテンポへの合わせ方がわからなくなっている。こうやって大人は友だちが減っていくのかもしれない。自分が最適化された位置からどんどん動きづらくなっている。

人と会うと自分が喋りすぎていると感じる。ていうか、想像以上にみんな自分の話をしないのに会って30分くらいで気付いて、いつも自分とばかり話をしているから現実の勝手が違いすぎて合奏で一人だけ音がはみ出たようになる。そんで、みんなにもっと自分の話をたくさんしてほしいといつも思う。わたしが自分の話をたくさんするから、その場にいない誰かの話をしても仕方ないから。でも友だちというのはわたしが考えているより実際はいつももっとラフで話し合いがなされないものだ。自分がものすごく頭が固くてめんどくさい年寄りのような感じがして、みんなに申し訳なくなった。聴きたい話を質問しているんだけど、もっと投げられたものをキャッチしたほうがいいのかもね。ものすごく頑張る子とひさしぶりに会って、当時の携帯販売のアルバイトの話を聞いたら、携帯を売るとインセンティブが結構もらえていたらしい。あまり自分の人生でお金が強い動機になったことがなく新鮮な気持ちで聞けた。別の友達は食べたアボカドのタネを土に刺しといたら芽が出て、大きくなるのが楽しみな話や一週間に一回のプラスチックゴミを捨てる日が楽しみで一週間頑張れてる話をしていた。わたしもずっとそうなりたいって思っていたような気がした。そんなふうに生活をしみじみと愛したいよ、もうなんかヘトヘトって感じで、今一番つらいのは夜ご飯を毎日考えなければならないことです。でも夫がほぼ冷食のお弁当を持っていって「ありがとね」ってうれしそうにしてると悲しくなっちゃう、すきなんだねえ

 

本も読みたいけど、デザインもしたいけど、って思って時間が過ぎてる。わたしが持ってる時間の袋には、その代わりに何が詰まってるのかいつもわからなくて行動日記をつけたりしていたけど飽きた。大概掃除やら洗濯やら料理やらをしてすこし休憩したりすると朝の時間は終わり。帰ったらシャワーを浴びてプロテインを飲んで寝て終わり。それを週五回。生きてるとは?