人生で何人か、この人と一緒にいるのがつらいから離れようと思って意図的に離れた人がいる。実はわたしは、仲良くなるのは下手だが害のある人物を察知して避ける能力に長けている自負があるのでヤバいと感じたら素直に離れている。心がきれいで変わり者はすきだよ!

 

そういう人のひとりと、まだSNSではつながっていて、わたしはなんとなくその人の様子を経過観察している。その人とは高校生くらいのときに知り合った。顔が抜群にかわいくて、頭もよくて才能もある器用な人だった。なんでも持っているように見える感じの。人からもうらやましいがられるだろうなと思ったし、本人もそう思っていた。その人とは何回か遊んだり、一緒に何かをつくったりもした。でも、その毎回で心が蝕まれる感じがした。腐ったみかんに生えたカビが隣のみかんにゾロゾロ移動しているようなゾワゾワした感覚がする。そんな人はじめてだった。その人が誰かに対してかける言葉はすべてが冷たくて、ベースに「わたしを認めて」という感情が流れていた。わたしを見なさいというメッセージが振る舞いや言葉の端々から溢れていた。だから(そのときは)わたしを貶して「あなたはそうじゃないもんね」という言葉をわたしから欲しがっていたのだと思う。東京生まれの顔がきれいで手足が細くて頭が良く、英語も喋れて絵も描ける、