ポイント

 

楽天のスーパーセールに合わせて物欲を沸き立たせたり鎮火させたりしている。楽天ポイントという買い物の際に生じる副産物が生活にとって重要な位置を占めはじめている。おかしい。完全におかしい。そもそも楽天スーパーポイントは金ですらない。楽天のサービスを利用した際のおまけとして付与される概念である。昔はポイントを貯めたりそのためにポイントカードを持ち歩いたりするのが死ぬほどめんどくさくてすべて捨て置いていたのだけれど、夫の影響で毎日ポイントをもらうためにコツコツ広告の動画を見たりしていて、わたしって誰だっけ?

買い物をするたびに家に死ぬほどモノがあるのに、なんで毎回こんなにたくさん買うものがあるんだよと思う。あまりにたくさんのモノを持っている人は精神的にダメージを負っているらしい。こういう話がすきだ。特に何をたくさん持っているかでその個人が何に寂しいのか、足りないのかわかりそうな感じがするのもおもしろいと感じる。さみしさは恐ろしいしどうしようもないものだ。特に、うれしいとさみしいはどうしようもないと感じる。楽しいや怒りは割とその辺に転がっており、それぞれ見つけるポイントがあるがうれしいとさみしいは自分だけでは得られない。人間関係の間にしか生じ得ない感情のような気がする。