デカい穴

 

 

でかい穴の開いた靴下ばかりが引き出しに入っている。そして履いてる。サイズの合っていない靴がパカパカするたびにかかとの穴からちょっとだけ皮膚が見えてそれが赤ちゃんみたいに水っぽい色なのでとてもかわいくおもう。最近はものすごく奇抜な服が着たいなあと思うのだけどなぜだかわからない。まったく由来のわからないムード、もしかしたら幽霊なんじゃないかと思う。この間読んだそんなにおもしろくない小説の中に死んだおじいさんが人に取り付く方法を覚えて耳から生者に侵入する話みたいな感じで、誰かの考えが脳に憑依してんのかもしれない。脳をのっとるのはやめろ!